夏バテの代表的症状には、『胃の調子が悪い』ことが最も多く見られます。
胃は自律神経にコントロールされたとても敏感な臓器で、暑さ・ストレス・水分の取り過ぎ・寝不足などの影響を非常に受けやすい臓器です。
『胃の調子が悪い』場合の代表的な症状は次の通りです。
★胃アトニー、胃下垂
胃の筋肉が弱り胃が垂れ下がり、消化能力が落ちる状態。
★急性胃炎、慢性胃炎
胃の粘膜が荒れたり炎症を起こし、みぞおちの重苦しさ、胃の痛み、吐き気などが起こり、良くなったり悪くなったりする。これを繰り返すと慢性になり、慢性化すると胃液を分泌する胃腺が萎縮し、お腹がすくと上腹部は重苦しく胸焼け、げっぷが出て食事をすると一時的に痛みはおさまりますが、胃がもたれた感じになります。
そのような症状が起きた場合には、
①温かくて消化の良いものを食べる
②ストレスを上手に緩和する
③症状に合ったお薬を服用する
ことが大切です。
~薬剤師 鳥居英勝~