本年4月に開催された日本リウマチ学会では、疫学調査で、50歳以上の男女で820万人の方が変形性膝関節症による「ひざの痛み」を発症していると報告しています。

変形性膝関節症の治療法としては、対症療法の消炎鎮痛剤を用いた「薬物療法」が一般的ですが、根本から治そうとすると、手術を伴う「人工関節療法」や「変形矯正療法」になってしまいます。

手術だけは避けたいという方が多いため、飲むだけで痛みを和らげる薬やサプリメントへの期待が高いようです。

痛みを和らげる方法として、非常に有効なのがストレッチなどの「運動療法」です。
運動することによって、関節に付属する腱や靭帯、筋肉が柔軟にかつ丈夫になり、関節への負担を軽減します。
その際、腱や靭帯などに必要なコラーゲンを、吸収に良いかたちで配合したサプリメントを摂取すると、さらに効果発現が早まることが期待できます。

65歳以上の男女30人に3ケ月間、毎日15分程度の運動を行ってもらったところ、太もも前部の筋肉が男性で約4%、女性で2.5%増加したというデータが出ています。
高齢な方でも、簡単な運動で確実に筋力がアップするようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~