唾液には多くの酵素やホルモンが含まれています。
デンプン・脂肪の消化酵素、活性酸素を除去する酵素、抗菌作用のある酵素や、老化を防止するホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモン、男性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど・・・。
また、糖の代謝に必要なインスリンも唾液腺と相互作用をしています。
インスリンの分泌が少ない方は、よく噛むことで唾液が分泌されインスリンが分泌されることが分かっています。
インスリンが十分に出てもインスリンの効き目が悪いタイプの糖尿の方には、唾液腺ホルモンを服用すると効果的であるという臨床結果が出ています。
咀嚼の習慣をつけることは、安全性の高い糖尿病発生予防策になりますし、糖尿病予防だけでなく健康を保つための生活でのひと工夫になるでしょう。
~薬剤師 鳥居英勝~