秋は呼吸器と密接な関わりがある季節です。
ぜんそくや鼻炎はもちろん、アトピーも肺と密接な関係にあります。
このような疾患を持っていない方でも、乾咳や声がれ
などのトラブルで悩む方が多くみられます。

空気が乾燥して肺の潤いが不足しがちになるこの時期には、呼吸器を鍛えるとともに、肺を潤す食べ物を積極的にとることが大切です。

呼吸器を鍛えるのにもっとも手軽で有効な方法は、深呼吸です。
気持ちをリラックスさせて、静かに息をはききり、そしてゆっくりと息を吸います。とても簡単なことですが、これを繰り返すことで呼吸機能を着実に高めることが出来ます。

肺を乾燥から守るためには、十分な潤い補給が必要です。といっても、単に水をがぶがぶ飲むだけでは、肺をうまく潤すことはできません。
肺を潤す作用がある百合根、梨、レンコン、白キクラゲ、ハチミツ、白ゴマなどを適度に食生活に取り入れるのが上手な方法です。
緑茶もこの時期の水分補給にはぴったりの飲み物です。飲みすぎると体を冷やすこともありますので、冷え性が気になる方はほうじ茶を飲むと良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~