家庭でも気軽に使える生薬とその薬効を紹介します。
普段の食生活の中に上手に取り入れると良いでしょう。
〔辛開類〕桂皮(けいひ・・・シナモン)、紫蘇、生姜
からだの表面を開いて、冷えやウィルスなどの外邪を追い出す作用をもつ生薬です。
ピリッツとした辛味が特徴で、風邪の初期や冷えなどに使います。
〔温中類〕生姜、山椒、ウイキョウ・・・フェンエル
おなかを温めることで、からだ全体を冷えから守る作用があります。
冷たいもののとりすぎによる腹痛や下痢、月経痛などにおすすめです。
〔収斂類〕烏梅、五味子
酸味のあるもの。からだの表面を引き締めて、発汗によって体内のエネルギー(気)
が不用意にもれるのを防ぐ作用があります。
※酸梅湯(さんめいたん)はこの類の代表例です。
〔活血類〕番紅花・・・サフラン、紅花・・・ベニバナ、らっきょう、韮花
血のめぐりをよくする活血作用をもつ生薬です。
月経痛や慢性的な肩こりに悩む人におすすめです。
~薬剤師 鳥居英勝~