〔東洋医学への取り組み〕

 私どもは、漢方薬と鍼灸治療により皆様の健康のお役に立てるよう努力しております。

 漢方薬と鍼灸治療は、東洋医学の大きな柱であり、それぞれに得意とするところがあり、それぞれが主体的な治療になり得ます。

また、症状によっては2つを併用することで相乗効果が得られ、効率よく症状が改善されることもあります。

実際にこれまでの治療経験より、漢方薬と鍼灸治療を併用して治療効果が高まった例が多くみられます。

必要に応じて、併用することをお薦めします。

 漢方薬と鍼灸治療は、開始したその時から効き始めます。

風邪の引き始めの時の葛根湯や、ぎっくり腰の時の鍼灸治療のように、急性の症状にはすぐに効果が感じられます。

また、長い時間をかけて身体のバランスが崩れて症状が出ている場合には、じっくりと時間をかけて調整することが必要となります。その場合には効果を感じるまでに時間がかかることもありますが、じっくり取り組まれると良いでしょう。

 私どもが東洋医学に基づいて治療をする上で最も大切なのは、弁証論治を正確にすることです。

そのために、症状だけではなく全般的なお身体の調子・これまでの病気の経験や治療歴・生活環境などを詳しくお聞きすることがあります。

また、その上で漢方薬の服用や鍼灸治療を受け始めてから気になることがあった場合には、どんなことでもお伝えください。

 気になる症状が和らぎますよう最善を尽くして参ります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~