今朝のNHKニュースで、酸化マグネシウムによる死亡例が2例報告されているとの報道がありました。 医療機関から処方された酸化マグネシウムを、半年以上と比較的長期にわたって服用した方が『高マグネシウム血症』をおこし、それにより死亡したとのことです。
酸化マグネシウムは、主に制酸剤や便秘薬として広く使われており、比較的安全な薬剤として知られています。 ただし、腎臓の機能が悪い方が服用した場合、体内からの排泄が低下して血中濃度が高くなる恐れがあるので注意が必要です。
高マグネシウム血症の初期症状としては、低血圧・脱力感・呼吸障害があげられます。酸化マグネシウムを長期間服用してい方で、このような症状が気になることがあった場合は処方医にご相談することをお薦めします。 高マグネシウム血症が起きているかどうかは、血液検査で簡単に分かります。また、適切な処置により回復します。
~薬剤師 鳥居英勝~