家庭温泉として息の長い商品だった『610ハップ』が、製造中止になりました。 報道等でご承知の通り、硫化水素による自殺に利用されたためです。
610ハップは硫黄が主成分で、皮膚病に幅広い適応があり、冷えや神経痛にも効果があります。 入浴剤としてだけでなく、塗布・湿布としても使うことが出来ます。 近頃はめったに聞くことはありませんが、疥癬などの寄生虫の駆除にも有効です。
このような良い商品が市場で求められなくなるのは残念なことです。
医薬品は、正しく使えば薬になり、誤った使い方をすれば毒にもなります。 クスリのリスクを避けるよう、お薬は正しく使用しましょう。
~薬剤師 鳥居英勝~