寒い季節になると、多くのお年寄りは、乾燥による皮膚のかゆみに悩まされます。 加齢に伴ってホルモンの分泌のバランスが崩れることや、皮膚自体の老化などの要因によって、 乾皮症を起こしてしまうのです。
皮膚が乾燥してカサカサになり、かくと白くなってはがれ落ちるのが、一般的な症状。 繰り返しかくことで出血したり、かゆみが一層ひどくなる悪循環に陥ります。 眠れないほどのかゆみに悩まされることも。特に入浴後は、身体が温まって血行がよくなるため、 かゆみが激しくなります。
かゆくても、かきむしらずにじっとガマンし、すぐに保湿剤と痒み止めが配合されたクリームやローションを 塗りましょう。 お年寄りは背中や肩、腰の後ろ側などには手が届きにくいので、家族が手伝い、カサカサ部分の全体に 広がるよう、ていねいに塗ってあげましょう。
~薬剤師 鳥居英勝~