1980年以降、欧米では胃の症状を訴えられる患者さんに内視鏡などの検査で調べても                      胃に異常がない場合が多く見られ、これまではこのような症状は「慢性胃炎」と診断されていました。               しかし、胃に炎症などないので「胃炎」という呼び方はそぐわないと考えられ「NUD(機能性ディスペプシア)」           と呼んでいます。                                                                日本でも最近「機能性胃腸症」と呼ぶようになってきました。

検査では異常のない「機能性胃腸症」の3つのタイプ                                           ○運動不全型(もたれなど)ストレスや不規則な生活、食べすぎなどでいの運動機能が低下して起こります。          ・・治療法:胃の運動を活発にして、胃の消化力を高めます。                                       ○潰瘍症状型(痛みなど)ストレスや不規則な食生活、食べすぎ、薬の副作用などで胃酸が出過ぎるために起こります。    ・・・治療法:胃酸の分泌を抑制して、胃酸を抑えます。                                          ○逆流症状型(胸やけなど)食べすぎや前かがみの姿勢を長時間とるなど、おなかに強い力がかかるなど胃酸によって    食道に炎症が起こります。                                                          ・・・治療法:胃の運動を高め、胃酸の分泌を抑制します。

      ~薬剤師 鳥居英勝~