いよいよインフルエンザが流行る季節です。普通のかぜとインフルエンザによる流行性感冒の症状の違いを整理すると、次のようになります。

かぜ:発症はゆっくりで、鼻水・せき・くしゃみなどの呼吸器症状が主な症状。鼻炎や咽頭炎に引き続き全身症状がおこる。悪寒やだるさの程度は軽く、発熱は37℃台までとそんなに高熱にはなりにくい。熱が高くなると脈が早くなる。

インフルエンザ:発症は急激で、強い頭痛・筋肉痛・関節痛・倦怠感などの全身症状が主な症状。悪寒やだるさの程度は強く、発熱も39℃以上と高い。鼻炎や咽頭炎は軽く、それも全身症状の後に起こる。目の痛みや充血がおきるのが特徴。熱が高くなっても脈は早くならない。肺炎や脳炎、心筋炎などの重い合併症がおきる危険がある。

インフルエンザが流行るシーズンは、何よりも予防が大切。帰宅後にはうがいと手洗い、人ごみに入るときにはマスク着用。流行っている時には出来るだけ人ごみは避けることが大切です。                                           また、日頃から疲れをためないよう注意して、抵抗力を高めておくことも重要です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~