体内に入ったアルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。さらにアセトアルデヒドを分解する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで酢酸に、最終的には二酸化炭素と水に分解されていきます。この過程の中で、アセトアルデヒド脱水素酵素の量が少ないと、体内にアセトアルデヒドが溜まって、悪酔いや二日酔いを引き起こします。

二日酔いの時には、まず水分を補給するためスポーツ飲料や味噌汁を飲みましょう。そして、解毒機能を高めるために、カキやイカに含まれるアミノ酸の1種であるタウリンや、枝豆やゴマ・ソバに多いシステインを摂ると回復が早くなります。また、イチゴやリンゴなどの糖分の多い果実を摂るとエネルギーと自然の酵素が補えるので良いとされています。

また、普段からパンリバーなどのアミノ酸製剤を服用して肝臓に力を付けておくと、二日酔いになりにくくなります。

新年会シーズン。暴飲には注意しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~