たかが便秘、されど便秘!

便秘をすると残留便がたまり、有害物質(硫化水素・スカトール・アミン・アンモニアなど)が大腸内壁から吸収され、肌荒れ・肥満・糖尿病・肝臓病・動脈硬化・心臓病・癌などの病気を引き起こす原因になったり、老化を早めます。

便秘はアレルギーにも関係します。便秘をすると腸内の悪玉菌の作る毒素で腸内の粘膜が荒れ、アレルギーの原因になるタンパク質を過剰に吸収し、花粉症などのアレルギー症状を悪化させます。                                   また、骨盤は大腸壁の隣にあり、骨盤の中には子宮、卵巣、膀胱がありますが、便秘をすることにより大腸壁から悪玉菌の毒素がもれ炎症の原因になり、婦人病・膀胱炎等につながることもあります。

便秘の解消に最も大切なのは、規則正しい排便のリズム・適度な水分摂取・食物繊維をたっぷり摂る・運動により腹筋を強くすること。また、必要に応じて便秘薬や整腸剤、浣腸も利用すると良いでしょう。

便秘薬は正しく使わないと体調を崩すことになりかねません。腸の運動を強力に促すだけの便秘薬や、身体を冷やすタイプの便秘薬を長期間飲み続けると、薬の量が増えてしまったり余計便秘体質になることがあります。                       身体に合った、身体に優しい便秘薬を、正しい用法で服用しましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~