貧血の2/3を占める鉄欠乏性貧血。体の中から活発に動き出す春先は多くの血液が必要になり、貧血を訴える方も多くなります。中でも鉄の欠乏を原因とする鉄欠乏性貧血が非常に多く見られるようになります。
鉄欠乏性貧血とは?/日常の食事からの鉄分摂取不足および消化管からの鉄の吸収障害による鉄欠乏で、ヘモグロビンが減少することで現れる症状です。
①前潜在性鉄欠乏=不足する血清鉄を、肝臓に蓄えられた鉄で補っている状態・・・自覚症状なし②潜在性鉄欠乏=肝臓に蓄えられた貯蔵鉄もなくなり、血清鉄が不足している状態・・・自覚症状なし③軽度の鉄欠乏性貧血=さらに進んで骨髄でヘモグロビンができず、ヘモグロビン鉄が減少した状態・・・めまい・疲労感④重度の鉄欠乏性貧血=細胞の代謝がうまくいかずに、細胞組織鉄が減少した状態・・・頭痛・口内炎・動悸・息切れ
鉄欠乏性貧血は、健康な血液の原料になる良質のアミノ酸製剤などを服用すると症状が和らぎます。貧血の程度にもよりますが、ヘモグロビン鉄が増加して貯蔵鉄が養われるまで半年位しっかり服用することをお勧めします。
※レバコール=天然のアミノ酸製剤(鉄分はもちろんビタミン、ミネラルをたっぷり含んでいます。)
~薬剤師 鳥居英勝~