①皮ふの清潔(毎日の入浴・シャワー)/汚れは速やかにおとす。しかし強くこすらない。/石ケンやシャンプーを使用するときは洗浄力の強いものは避ける。/石ケンやシャンプーは残らないように十分すすぐ。/痒みを生じるほどの高い温度の湯は避ける。入浴後にほてりを感じさせる沐浴剤や入浴剤は避ける。/入浴後には必要に応じて適切な外用薬を塗布する。

②皮ふの保湿・保護(保湿・保護を目的とする外用薬)/保湿・保護を目的とする外用薬は皮ふの乾燥防止に有用である。/入浴・シャワー後には必要に応じて保湿・保護を目的とする外用薬を塗布する。/患者ごとに使用感のよい保湿・保護を目的とする外用薬を選択する。/軽微な皮ふ炎は保湿・保護を目的とする外用薬のみで改善することがある。

③その他/室内を清潔にし、適温・適湿を保つ。/新しい肌着は使用前に水洗いする。/洗剤は、できれば界面活性剤の含有量の少ないものを使用する。/爪を短く切り、なるべく掻かないようにする(手袋や包帯による保護が有用なことがある)。

厚生労働科学研究「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」から引用

      ~薬剤師 鳥居英勝~