ビタミンCの摂取量を増やすと男性の痛風リスクを下げるのに役立つとのこと。

約4万7千人を対象に20年以上にわたって行われた研究によれば、食事やサプリメントを通じて摂取していたビタミンCが1日250mg未満の人に比べ、500~999mgの人では痛風のリスクが17%、1000~1499mgの人では34%、1500mg以上の人では45%、それぞれ減少していた。また研究チームは、ビタミンCの摂取が500mg増えるごとに痛風リスクは17%低下すると試算している。

研究チームによると、ビタミンCが尿酸値を下げたことによるのではないかと述べている。尿酸は、痛風とかかわりのある痛みや炎症、腫れをもたらす結晶状の堆積物を形成する。ビタミンCは腎臓からの尿酸の再吸収に影響を及ぼし、腎臓の働きを加速させたり、炎症から保護したりする役割があり、これらが総合的に痛風の発症を抑制していると思われる。

ボストン大学医学部の研究チーム・ヒョン博士は、『ビタミンCの摂取に関連する総合的な安全性の側面を考えると、特に今回の研究における摂取範囲においては、ビタミンCの摂取は痛風の予防に有効な選択肢となる』と述べている。~Archives of Internal Medicine誌3月9日号より~

      ~薬剤師 鳥居英勝~