厚生労働省研究班から、ちょっと意外な研究結果が発表されました。それは、『成人後に体重が増えた人よりも、減った人の方が、中高年での死亡リスクが高い』というもの。その理由には、栄養不足による免疫力の低下などが影響している可能性が考えられるとのこと。
20歳のころと比較して5kg以上体重が減った群では、変わらなかった群・5kg以上増えた群と比較して、死亡リスクが約1.4倍増。死因別では、体重減の人はがんや循環器疾患のリスクが高まったとのこと。ちなみに成人後に体重が減った原因は、喫煙や栄養不良・糖尿病などが複合的に影響しているとみられるという。
日本では肥満の健康リスクが強調されがちだが、加齢とともに太るのは自然なこと。むしろ体重が減ると死亡リスクが高まる傾向は海外の研究でも示されている。
体重減にも注意が必要なようです。
~薬剤師 鳥居英勝~