よく耳にするコラーゲンですが、そのコラーゲンには様々な効果が期待されています。
①ひざ痛への効果:変形性膝関節症は、クッションの役割をしている軟骨が擦り減ってしまい、骨と骨がぶつかることが原因で起こります。コラーゲンが50%を占めている軟骨がクッションの役割をしているため、コラーゲンが減少すると骨も弱くなってしまいます。また、膝を支えている腱や靭帯や筋肉でもコラーゲンの減少から膝が不安定になり、慢性の痛みを起こします。
②美容への効果:コラーゲンが減少してしまうと、お肌にも影響が出てしまいます。お肌の真皮の70%を占めているのがコラーゲン。網目状に張り巡らされたコラーゲンが水分を保ち弾力を産み出しています。コラーゲンが減少するとハリや弾力が失われ、シワや老化の原因になってしまいます。
③血管への効果:血管の外膜にはコラーゲンが含まれていて、血管の弾力ややわらかさを保つ役割を担っています。コラーゲンの新陳代謝が低下すると、動脈硬化にも繋がってしまう恐れがあります。
④骨への効果:骨は、ビルの鉄筋のようにコラーゲン繊維が網目状に張り巡らされ、そこにカルシウムとリンのアパタイトがコンクリートにように沈着した構造をしています。しかし、コラーゲンが不足するとしなやかさにも欠け、硬くても折れやすいもろい骨になってしまいます。骨にカルシウムを補給すると同時に、骨組みとなるコラーゲンをしっかり摂りましょう。
※ %は有機物に占める割合を示します。
Point:ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせません。コラーゲンを摂取する際はビタミンCも一緒に摂りましょう。またコラーゲンは吸収の良いペプチド化されているものがお勧めです。
~薬剤師 鳥居英勝~