女性の2人に1人が便秘の悩みを抱えています。元来農耕民族である日本人は消化しにくい食物繊維に対応するため、狩猟民族の欧米人よりも腸が長くできています。ところが現代は食生活の欧米化が進んだため、長い腸は便秘を起こす要因となっています。また、女性は女性ホルモンの影響や筋肉量が男性より少ないこと、冷え性になりやすいことなどにより、男性よりも便秘になりやすいのです。最近では、若い女性を中心にダイエットの悪影響として便秘になる人も増えています。

便秘で悩む方の大きな助けとなってくれるのが“便秘薬”です。しかし、残念ながらこの便秘薬は間違った使い方により身体を害してしまうケースが多く見られます。その中でも多くみられるのが、便秘薬が効かなくなってしまうという症状です。作用の強い便秘薬は頻繁に使うと徐々に腸の感受性が低下する「慣れ」が起こり、その結果どんどん量が増えてしまう傾向に陥ってしまうのです。これは、便秘薬の中でも合成系の成分や単一成分を用いたもので起こりやすいとされます。

このような便秘事情の中でお勧めしたいのが“大草丸(タイソウガン)”。天然生薬だけを用いた便秘薬ですが、その絶妙な生薬の働きが評価され、ご年配の方はもちろん、若い女性の方にもお喜びいただいております。生薬というと従来効き目が弱いと思われていましたが、この大草丸を使った方の多くが、そのしっかりとした効き目に驚かれています。

効き目の秘密は4つの生薬。大草丸にはダイオウ・センナ・アロエの3種類の生薬が配合され、これらはお互いにその力を引き出す相乗効果により効果的に大腸を動かします。また、生薬のマシニンが腸の中で潤滑油として働き、カチカチになった便をスムーズに排便させてくれます。また、これら生薬の相乗作用により、便秘薬の「慣れ」を防ぐ効果もあります。さらに、生薬のマシニンによる潤滑効果に加え、シャクヤクとカンゾウという2つの生薬が便秘薬の腹痛の原因となる大腸の余分な働きを抑えてくれます。

    ~薬剤師 鳥居英勝~