唐突ですが、カバの汗は赤いのです。
昨日、近くの動物園で「動物ふれあいフェア」のようなものがあり、カバを間近でみることができました。良く観察すると、顔の皮膚に赤いつぶつぶの液体が・・・。汗のように見えるけれど、毛穴らしいものは見えないし、ヒゲの根元からはずれた場所にあるし・・・。
一体なんだろうと帰宅後に調べたところ、この赤い液体はいわゆるカバの汗(カバには汗腺がないので正確にはカバの分泌物と呼ぶ)で、その中のある成分が空気中の酸素で酸化されて赤くなるのだそうです。
ちなみに、カンガルーも赤、ゾウやシマウマは青、ガゼルは黒い汗をかくとのこと。
動物の意外な色で思い出すのは、キリンの舌の黒色。なぜあんな不思議な色をしているのでしょうか。人間であんな色の舌をしている人がいたら、その人は極度のオ血症でしょう。もしかすると、キリンの頚は長い→心臓から上部しかも遠いところにある舌にまでは充分に血液が押し流されない→オ血→舌が黒くなる。のかも知れません。
~薬剤師 鳥居英勝~