ここ鹿沼市は福島原発から140km。我が家には小さな子供がいることもあり、どうしても放射線のことは気になります。週刊誌に興味深い記事があったので載せたいと思います。
肺がんの原因のトップはタバコ、第2位は放射性物質のラドン。肺がんの原因の3~14%が空気中のラドンの吸入による放射線被曝によるもの。ラドンはウランを含む花崗岩などから発生する天然のガス。
自然被曝は世界平均で年間約2.4ミリシーベルトで、その半分がラドンによるもの。日本では鉱物資源が乏しく、自然被曝は年間1.5ミリシーベルトで、ラドンによるものは0.5ミリシーベルト。ただ、最近のコンクリートや岩石を使った気密性の高い住宅では換気が必要。
喫煙は最大の原因ですが、葉タバコにはラドンが崩壊してできたポロニウムなどの放射性物質が付着しているため、タバコの煙には放射性物質が含まれている。つまり喫煙すると被曝する。
1日にタバコを1、2箱吸うと、0.2~0.4ミリシーベルトの被曝にあたる。実は煙に含まれるベンゾピレンなどの発がん物質はずっと危険で、タバコの発がん性を放射線被曝に例えると2000ミリシーベルトを超える。受動喫煙でも100ミリシーベルト程度の被曝に相当する。
酒は百薬の長だけど、タバコは百害あって一利なしと聞いた事があります。タバコを吸うときには、発がん物質、一酸化炭素だけでなく、放射性物質によるリスクも考慮する必要があるようです。
~薬剤師 鳥居 英勝~