本日、脳トレで有名な川島先生の講演を拝聴してきました。ためになるお話満載でした。要旨を箇条書きで載せます。
題:脳科学からみる子供の生活リズム(生活習慣と発達 脳の元気のもと)
夜更かし型生活→脳が興奮→寝不足→質の低下した長時間睡眠(土日に平日と同じ時間に起きられない。ミトコンドリア機能の障害(疲れやすい)→エネルギー産生障害→脳機能低下
レム睡眠=記憶が固定。日中したことを脳が復習する時間。睡眠時間の減少=レム睡眠の減少。
最初の深い睡眠が大切→成長ホルモンは夜10時から放出される。成長期は10時には深い眠りに入るようにすることが大切!小さいうちは9時には寝かす。
睡眠時間6時間以下では記憶の定着が非常に悪い。
睡眠の質の低下につながるので、携帯電話は×・・・夜中でも連絡があると答えないといけないため。子供から携帯を取り上げるべき。
海馬の体積は睡眠時間と比例する。
食事:神経細胞はブドウ糖のみをエネルギーにしている。でんぷん(米やパン)を食べるのはそのため。
学習は脳のネットワークを強化・形成すること。
主食(=脳が働く)とおかず(=学習する)。
朝ごはんは必ず食べさせる事
朝食と脳活動の関係:朝食を抜くと8割の力ちか出せない。糖だけでは脳は働かない。ビタミンB1、クロム、リジン(重要:必須アミノ酸の1つで、脳のネットワーク構築に必要)、αリポ酸が必要。
リジンは豆類に多く含まれる。朝食のおかずは多ければ多いほど正相関する。味噌汁、日本茶、野菜を摂ると良い。食事が楽しい、手作りの食事、母親の会話が食事中多いと良い。
朝食を小学校高学年から自分で作らせるようにする。セルフディフェンス(作ってもらえないときの)のため知識と技術を教える。
米食の方が知能が高い。脳が発達する(意欲の脳・脳灰白質)。
日本の食パンは精製しすぎた小麦を使うため、血糖値を急上昇させる。繊維質のおかずを一緒にとると緩和する。全粒粉のパン、ライ麦パン、玄米は良い。
朝食が学習意欲に関わる。内発的意欲=勉強することが楽しい。外発的意欲=勉強しないと叱られるから→学力低下。
大脳=前頭葉、頭頂葉、側頭葉、前頭前野(重要・生きる力)
知(確かな学力) 徳(人間性) 体(健やかな体)・・・前頭前野の役割
0~3才:ぐんと育つ 小5~大学入学:中高大でどう努力するかで前頭前野が育つ
脳をきたえる方法:作動記憶トレーニング→さまざまな能力アップ、知能アップ。流動性知能:論理的に考える、新しい問題を解決する。運動能力もアップ。
10才をピークに脳の体積は減る
調理は前頭前野を活性化する
親子のふれあいが子供の脳を刺激する
子供達が何か出来た事をたくさんほめてあげる。
親子で調理すると良い。調理で親子関係がかわる。週1にホットケーキを作るだけでも良い。
子供の調理経験が将来に与える影響。幼少期:人生に前向きの気持ち
食事の手伝い経験も良い、自信・至福感。
~薬剤師 鳥居英勝~