歯槽膿漏、蓄膿症、おできなどの膿をもった炎症性の疾患にも漢方薬は有効です。その場合には『清熱解毒』という治法をとります。もしも、素体が虚している場合には、正気を補うことを合わせ、『扶正去邪』を行います。

すなわち扶正により正気を高めることで体の抵抗力を高め、かつ悪いものを外へ出す力を高めることと、去邪により悪いものを外へ出し、やっつけることにより症状を快方に向かわせます。

この扶正去邪という治法は、膀胱炎の対処でも有効です。

程度によっては抗生剤や外科的な治療が必要な場合もあります。 

      ~薬剤師 鳥居英勝~