家庭用血圧計には色々なタイプがあります。上腕部で測るもの、手首で測るもの、最近では指で測るものも出ています。この中では、上腕部で測るものが最も正確だと言われています。

上腕部で測るものにもは、腕帯が全部布タイプ、半分板が入ったタイプ、全部板が入っていて腕をスポッと入れ込むタイプがあります。腕の自由が利かない方はどうしても腕に軟らかい腕帯を巻くのは大変なので、板が入ったタイプが使いやすいようです。

測定法としては、医師と同じ測定法(コロトコフ法)を採用している機種が精度が高いといわれています。最近では、それと合わせてダブルカフ法(腕帯に内臓されたカフを二重構造にするダブルカフで血管音をより正確にキャッチする。※二重構造:加圧して血流を止める大カフと血管音をキャッチする小カフによる二重構造)も併用する機種が出ています。

家で正確な血圧を測ることができる血圧計を選ぶ際には、前かがみにならずゆったりした姿勢で測れるようチューブが長い機種、加圧による腕の締め付けが過ぎないような機種を選ぶことも大切です。また、機種によって腕帯の長さが決まっているので、腕が極端に細いかたや太い方は、使用可能な腕帯かどうかを確認しておく必要があります。

最近の血圧計は、血圧と脈拍を測ることができるのが一般的ですが、数値を記憶したり、期間を区切って平均値を出す機種や、測定した数値を印字する機能がある機種もあります。

測定は朝と夜、朝は起きてからあまり動かない状態で、夜は夕食やお風呂の後であれば30分くらい経って落ちついた状態で測定すると良いようです。測定した血圧は、血圧手帳に記録しておくと管理に便利です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~