秋になり空気が乾燥し、感染症が気になる時期になってきました。感染予防に『うがい』と『手洗い』は必須。それぞれに便利な殺菌剤などをまとめてみました。
うがい薬には、ヨード系・セチリピリジニウム系の殺菌剤や、アズレン系の抗炎症剤があります。また、それらに炭酸水素ナトリウムが入っていると浄化作用が高くなります。ただ、殺菌剤でうがいをしすぎると、のどの繊毛運動が鈍くなって自浄作用が弱まるといわれているので注意が必要。日常のうがいは、塩水でガラガラやれば十分で、うがい薬は、のどが化膿している場合や、炎症があったり痛みがある場合に使う程度で良いようです。
手洗い用洗剤にも色々あります。普通の石ケンでも汚れはきれいになりますが、ウィルスや細菌が気になる場合には殺菌剤の入った薬用石鹸を使うと良いでしょう。最近では、塩化ベンザルコニウム配合の泡ウォッシュも出ています。
手洗い後に使う速乾性の殺菌ジェルにも色々あります。消毒用エタノール、塩化ベンザルコニウム含有消毒用エタノール、クロルヘキシジン配合の消毒用エタノールが代表的。消毒用エタノールだけでもウィルス・細菌に対してかなりの除菌効果が期待できますが、塩化ベンザルコニウムやクロルヘキシジンが配合されているとさらに抗菌域が広くなります。
~薬剤師 鳥居英勝~