今日我が家に放射性測定器が届いた。堀場製作所製・RADY1000。薬大の友達が薦めてくれた信頼できるメーカーの品である。定価13万円以上と高価なものであるが、シンチレーション式、補正機能付き、10秒毎に直近1分間の平均値を表示してくれるタイプ、そして何よりも日本製であり、機械の信頼性は高い。

届けてくれたメーカーの方に使い方をレクチャーしてもらった。正確な数値を知りたい場合は、おなじ場所で5カウントとってその平均値を出すとよいとのこと。要するに測りたい場所に50秒間静止させて、その間に10秒毎に表示される数値を足して5で割れば正しい数値が得られるとのこと。

さっそく測ってみると、なるほど10秒毎に少しずつ数値が動く。ちょっと面倒だけど、紙と鉛筆を携えて測定しなければ。

気になっていた雨どいの下あたりはやはり線量が高い。先ほど記した測定法で計算したところ、0.33μSv。除染の対象となる線量である。子供は近づけないようにしよう。

改めて我が家の放射線量マップを作ろうと決意した次第である。そのマップも定期的に更新しなければ。

 

放射線にかかわることで一つ。我が家は無類の海苔好き家族である。大判の海苔を1週間で3~4パックは食べてしまう。両親と私達夫婦と子供二人の6人家族。結構な消費量である。

海苔は、海のものではまず最初に放射線の影響を受けるようである。海苔のない食卓は考えられない。そして小さい子供たちには不安のない海苔を食べさせてあげたい。安全な海苔を確保しようと、海苔屋さんに確認したところ、今出ているのは去年とれた海苔、新海苔は12月から出荷されるとのこと。よろこんで50袋注文。これで向う4カ月分くらいは確保出来た。

海苔で思い出したが、この世で一番おいしい食べ物は味付海苔だと私は思っている。味付海苔には、体がおいしいと感じる味がしっかり詰まっている。それは、甘い、しょっぱい。

甘いは糖、すなわちエネルギーの源。しょっぱいは塩、人間は塩なしでは生きていけません。

甘いとしょっぱいものなら他にもあるだろうといわれそうだがそれだけではない。味付海苔には第6の味覚、うま味がある。それは、グルタミン酸によるものである。グルタミン酸は昆布にも多く入っていることで知られているが、海藻にはどんなものでも多かれ少なかれ入っているのだろう。グルタミン酸はアミノ酸の一種で、やはり体の代謝にはかかせない栄養素である。

このように、味付海苔には人が生きていくうえで欠かせない糖分・塩分・アミノ酸がしっかりは入っている。そして、海苔自体はビタミンミネラルの宝庫である。ビタミンミネラルも細胞が代謝するのに欠かせない栄養素である。

私が味付海苔を正解一おいしいと感じるのは、体がおいしいと感じるもののことは味覚も喜ぶからなのかも知れない。

明日も海苔を食べよう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~