食が細い 23/11/14

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風邪を引いて体調が悪いときなど、食欲がなくなります。これは、身体が消化吸収にかかわるエネルギーを風邪に対抗するエネルギーに使うためとのこと。こういうときは、栄養を付けようと無理に食べる事はせず、消化の良いものを適量食べるのが良いようです。もちろん水分と電解質を多めに摂る事は大切です。

また、お年寄りが食べる量が減るのも自然なこと。消費エネルギーは減るし、胃腸など内蔵機能も低下するから自然なことでしょう。

そういう生理的な要因で食が細くなるのはともかく、子供の食が細いのはどうしたら良いでしょうか?

先天的に、胃腸が弱い、そもそも食道が細くて食べるのがつらい(すぐにえずいてしまう)、食事中ほかの事に興味がいってしまい食べることに身が入らないのでそのように見えてしまうなど、子供の食が細い理由を考えれば色々浮かんできます。

そのうち食べるようになるだろうと、食が細いのをそのままにしておくとどうなるでしょうか?子供の心身の発育に悪い影響は無いのでしょうか?

考えすぎかもしれませんが、食が細いと成長はどうしても遅くなり、身体が小さいがゆえに集団行動をするときなど、動きが遅れてしまう。そして、負け癖がついてしまい何をするにも自信のない子供に育ってしまう。そういうことになりかねないように思います。

そういえば、Jリーガーは4・5・6月生まれが多いと聞いたことがあります。保育園幼稚園の時代から、遅く生まれた子よりも身体が大きく知能も発達しているため、集団生活の中でリーダーシップを取る、自信を持って行動する。それが自信となって積極的に何にでも取り組めて、伸びる子供になる。それが理由なようです。

このようなことを考えると、食が細いのは放置せず、ちゃんと対応した方が良い様に思います。例えば、朝早くおきてからだを目覚めさせ、朝食をしっかり摂れる様にする。そして日中からだを十分動かして、お腹をすかさせる。それで昼も夜もしっかり食べて、身体が強くなる。そうするとその循環で身体も大きくなるし、よく動けるようになる。そして、何事にも自信をもって取り組めるようになる。食事の時には、楽しくかつ食べる事に集中できるような環境を整える事も必要でしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~