老い 24/2/1

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髪が抜ける、歯が抜ける、目は見え難くなり、膝と腰は弱くなる。集中力が続かない、忘れっぽくて、疲れやすくなる。筋力は弱って、持久力が続かない。食欲がなくなり、肌のハリがなくなる。

思い当たる老化現象を列挙してみた。

これらは全て、漢方でいうところの腎・脾・肺の機能低下と関係が深い。特に腎との関係が深い。『補腎』といって、腎を養っていくと老化を防ぐことが出来るいわれている。

腎脾肺を並べて見ると、これらは全て、『身体の水液代謝をつかさどる要諦』であるということに気づく。腎脾肺の機能低下=水液代謝機能の低下。ということは、老化には水が深く関わっているのではないか。

体内に老廃物を残さず、いつもきれいな水がめぐっている状態が、細胞を若々しく保ち、機能を元気に保つのに必要なことなのではないだろうかと思う。そうなると、きれいな水を飲まなくてはならない。

書きながら、自分でも多少の論理の飛躍を感じるが、漢方の考え方としてはそんなにおかしくはない。北京中医薬大学に通っていた時に、先生が『ミカンのしぶかわには血の巡りを良くする作用があると思う。理由は、広げたときの形が血管網のようだからである』と真面目に言っていたのを聞いた覚えがある。今から15年くらい前のことである。その後、正にミカンのしぶかわに『ヘスペリジン=ビタミンP』が多く含まれていて、このヘスペリジンには血流を良くする作用があることがわかり、現在健康食品に配合されている。漢方的なそれなりの根拠から導き出した結論の科学的証明はあとからついてくるのが漢方の掟である。気にせずに考えて参りたい。

きれいな水とは何か。クラスター(水分子がくっついた状態)が小さく、不純物が少ないものが良い。活性水素水(活性酸素を除去する)であればなお良い。ミネラルも適度に含んでいると良いだろう。

毎日このようなきれいな水を摂取し、身体をあたたかく保ち、適度に身体を動かす。そうすることで、細胞の代謝・老廃物の排泄がうまくいき、身体の若さを保つカギになるのではないかと思う。

      ~鳥居 英勝~