宇都宮が餃子消費量日本一から陥落したらしい。このことには、原発事故が影響しているのではないだろうか?
これまで、餃子の人気店には土日ともなると昼から夜まで行列ができていた。東京や神奈川から旅行を兼ねてきたという若者にもあったことがある。
事故以降、福島からより遠いところに住む人が、あえて福島原発に近いところに出向いて食を楽しもうと思うだろうか?セシウム汚染は風評ではなく実害である。今日の国会中継でも、福島原発から300km四方ではセシウムの影響が懸念されているとの話があった。
東電にひとこと言ってやりたいというのが、餃子で町おこしをしてきた人達の今の心境だろう。
放射性物質の問題は、まさに現在も進行中である。今日も夕飯を食べる子供の顔を正面にみながら、大丈夫なんだろうかと考えてしまった。
いくら遠くのものを食べようとしても限界がある。事故から約11ヶ月たち、多少気が緩んだのか、セシウムを気にすることを忘れてしまうこともある。
悪い意味で慣れてしまっている。今一度気を引き締めて、毎日の食生活で『安全な食材を使うこと、リスクの高い食品は口にしないこと、細胞の健康を保つ栄養学を実践すること』を心掛けたい。
~薬剤師 鳥居英勝~