この所、身体が老化する原因の1つに水の老化があって、水すなわち体液をきれいに保つことで老化が緩和できるのではないかと思っている。

では、体液をきれいに保つはどのように水を飲んだら良いか、大雑把に考えてみたい。

大事なのは、『水自体の質』と『いつどれくらいの量の水を摂るか』である。

質については、活性酸素を除去できるような活性水素水で、身体の液性を酸性にしないように弱アルカリ水、細胞への通いが良くなるようなクラスターの小さい水が良い。

原発事故以降、水道水への放射性セシウムの混入が気になる場合には、逆浸透膜式の浄水器を使うと良いらしい。

問題なのは摂り方。いくら水自体が良くても、摂り過ぎれば毒になる。漢方では水毒ということばがある。水毒はアレルギー、不妊症、浮腫みなど様々な不具合の原因になりうる。元々腎臓・心臓・肺が弱い方などは、特に注意が必要になる。また、年齢や運動量によっても必要量は違ってくる。一人ひとりに合ったのみ方があり、一言ではあらわせない。

先に述べた、活性水素水(還元水ともいう)、アルカリ水、クラスターの小さい水を毎日飲むためには、特殊な浄水器を使う必要がある。機能的に信頼できる機種になると、30万円は下らない。長く使うことになると、フィルター交換などのランニングコストや、待機電力もバカにならない。

では、そのような水を飲んだのと同じ効果を得るにはどうしたらよいか。一番大事なのは毎日の食事。活性酸素を取り除くためには、ビタミンC・ビタミンE・ビタミンA・フラボノイドが良い。血液をアルカリ性にするには青物が良い。それらを両方得るためには、やはり野菜が良い。生野菜・色の濃い野菜、これらをしっかり採ることが大切である。フレッシュな果物に含まれるビタミンCも有効。また、カルシウムを多く摂ると体液のアルカリ化に役立つ。カルシウムを多く摂るためには海藻が最高である。※カルシウムを摂ろうと牛乳を沢山飲むと血液は酸性に傾くので要注意。

また、サプリメントも効果的である。抗酸化物質の素材としては、やはりイチョウ葉エキスのフラボノイドが良いようである。多くのメーカーが出しているが、とにかくドイツのシュワーベ社のものが良い。主成分のフラボノイド(3種)の配合比率が安定していることと、精製によって不純物が少ないこと、そして何よりも国内外でのEBMが充実していることが決めてである。

体液をアルカリ性にするには、青物由来の製剤であるクマ笹エキス・青汁、カルシウム剤などが挙げられる。有効成分が活きていて、体内への吸収率が良いものを選ぶと良い。

私は、毎日イチョウ葉エキスとサンクロン(青汁)を飲んでいる。子供が甘い物を食べすぎた日には、血液をアルカリ性にする目的でプログリーン(青汁)を飲ませている。プログリーンは、甘い物を食べすぎて体液が酸化して身体が痒くなった時にはてきめんに効く。感染症予防にと毎晩舐めさせている手造りの梅肉エキスも体液のアルカリ性維持に役立っていると思う。

      ~薬剤師 鳥居英勝~