骨に必要な栄養素といえば、まず思いつくのはカルシウムです。
強い骨を形成するためには、カルシウムをしっかりと摂取することはもちろん大切ですが、カルシウム以外にも大切な栄養素があります。それは、マグネシウム・ビタミンD3・コラーゲンです。これらが不足すると、骨粗鬆症や変形性関節症を引き起こしやすくなります。
マグネシウム:骨の構成成分で、骨の代謝を改善するなど骨の形成に必要なミネラルです。
ビタミンD3:カルシウムやマグネシウムの吸収を促進し、骨をつくるのを助けます。
コラーゲン:骨を形成する重要な成分。関節の滑らかな動きに関わっています。
カルシウムを含めたこの4成分が協力し合って骨密度と骨質を改善し、強い骨になります。
さらに、漢方では腎が骨・骨髄に関係していると考えており、、骨を丈夫にするためには補腎剤が有効といえます。
また、強い骨つくりのためには、骨髄の血流がよくなるように、アミノ酸をバランス良く摂取したり、身体を温かくしたり、体を動かすことも大切。ウォーキングなどの運動は骨に刺激を与えることで骨密度を高めることはよく知られています。
これらの栄養素や漢方薬の摂取と工夫は、骨密度が低い方、背が伸び悩んでいる方、骨髄炎の回復が悪い方の解決の一助になることと思います。
~薬剤師 鳥居英勝~