酵素。最近テレビや広告で目にすることが多くなりました。酵素とはどんなものなのでしょうか?
一言でいうと、酵素は『生き物が、食べ物を消化・吸収・排泄し、細胞が代謝するのに不可欠な物質』です。人は酵素なしには生きることができません。酵素は、消化酵素と代謝酵素にわけることができます。
酵素を知る上で大事なことがあります。それは、人間が自ら作り出せる酵素(潜在酵素)には限りがあるということ。例えば、暴飲暴食で消化酵素を大量に消費してしまうと、それだけ代謝酵素に回る分が少なくなり、細胞の代謝が悪くなってしまいます。このことは、損傷した細胞の修復が悪くなることにつながりますので、病気が治り難くなります。『腹八分目医者要らず』とは、まさにこのことを表現しているのでしょう。また、代謝酵素が早く枯れてしまえば、細胞の代謝は早く止まってしまい、生命活動は短くなってしまいます。
そこで、酵素を補うことが大切になってくるのです。というのも、良質な酵素を補っていけば、その分潜在酵素を温存することになります。そうすれば、たとえ病気になっても治る力が発揮されるので治りやすくなるし、そもそも病気になりにくく、元気で長生きすることに役立ちます。
~薬剤師 鳥居英勝~