女の子の初潮が早くなっていることが知られています。

その原因は、“昔に比べて日本人の食事が高カロリー食、高脂肪食になったために成長が早まっているから”といわれています。

この他に、牛乳が一因ではの指摘もあります。というのは、一部の乳牛には成長を早めるために成長ホルモン剤が投与されるらしく、それが牛乳を通して人間の体にも入り、その結果人間の成長にも寄与してしまっているのでは?という説です。※欧米の研究では、そのホルモン剤には発がん性があるとの研究発表もあります。

この説が正しいとすれば、怖いことです。治療目的でもなく、人工的なホルモン剤を、知らない内に取り込んで、その結果不自然に成長が早くなってしまう。単に成長が早くなるだけなら良いですが、例えば初潮が早くなることが将来的に不妊症の原因に関わってくる可能性があることも否定できません。

牛乳は、多くの子どもが大好きな飲み物です。おいしいし、栄養の補給にもなるし、飲むと気持ちが落ち着くともいわれています。しかし、長期間・大量に飲み続けると、体質がアレルギーに偏ったり、骨がもろくなる可能性があることが知られています。

決して牛乳を目の仇にするわけではありませんが、“長い目で健康”を考えた場合、自分なりの牛乳の飲み方を検討する必要があるように思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~