先日アクルのことをご紹介しました。アクルは『ポリアクリル酸Na』が主役の化粧液です。アクルには、『肌の老廃物や汚れを包み込んで吸着して取り除き、清潔になったら保湿して、外からの刺激をブロックし、バリア機能を高める』とてもうれしい力があります。

さて、ポリアクリル酸Naとはなんでしょうか?私もこの商品に出会うまではこの物質を知りませんでした。ポリアクリル酸Naは、次の作用を有する物質です。

清浄作用:一般的な洗顔料では落ちにくい汚れを吸着&除去。新陳代謝を活発にします。保湿作用:わずか1gで3Lもの水分を保持して肌のうるおいを保ちます。リペア作用:高分子の膜が傷んだ肌を有害物質から守り、修復します。コントロール作用:炎症のもととなる細菌の繫殖をセーブ。消臭作用:汗に含まれるアンモニアは、においやかゆみの原因ともなります。これをまるごと包んで消臭します。

これらの作用が、アクルの清浄・保湿・バリア機能アップ、さらには肌の自然治癒力アップのカギになっています。

アクルは、北海道旭川市にある『北海道カワゾエカンパニー』という会社の製品です。酪農が盛んな土地柄ということでしょうか、ポリアクリル酸Naは『乳牛の乳房炎に対する治療剤の特許』を有しているそうです。搾乳で酷使された乳房は、傷ついてバリア機能が低下し、物理的刺激や雑菌などにより炎症を起こしやすいだろうということは想像がつきます。その乳房の、汚れを吸着して清浄し、保湿してバリア機能を高め、自然治癒力を高めて炎症を治す。そして継続して受ける刺激から肌を守る。まさに理にかなっています。・・・これらのことは、化粧、ストレス、紫外線、汗などで常にダメージにさらされている人間の顔や体にもそっくり当てはまると思います。

もう少し詳しいことがhttp://www.kawazoe-company.co.jp/pg22.htmlに載っていますので、関心がおありの方は是非ご覧ください。

~薬剤師 鳥居英勝~