漫画『美味しんぼ』が問題になっています。NHKのニュースでも取り上げられているのでご存知の方も多いと思います。

話の中に『福島に住んでいたら鼻血が止まらなくなった、放射線廃棄物処理施設の近くに住んでいたら体調が悪くなった』などのコマを入れたのが理由。読んでいないのでニュアンスまではわかりませんが、原発事故による放射線被害を、過激に描いたようです。

この美味しんぼ問題は、早く収束させてほしいものです。というのも、このことは単なる風評にとどまらず、その地域に住む人たちへの偏見につながる危険性をはらんでいるからです。

低線量の放射線を長期間受け続けたときに人体にどのような障害が出るのかは実際わかっていません。そこで私は、『障害は出なくても細胞自体は影響を受けるだろう、であれば影響が障害に至らないように可能な限り生活や食事に注意を払うべきである。』と考えています。以前ここでも『放射性物質から細胞を守るための食事』についてご紹介したことがあります。

放射性物質は、福島県内にとどまらず、栃木・群馬・千葉など関東圏にも広く拡散しています。この地域に住んで小さい子供を育てる一人の親として私は、子供たちの正常な発育と家族の健康を何よりも願っています。影響力のある方が色々な媒体で情報を発信されるのは結構なのですが、くれぐれも思いやりのある発言をしてくださるようお願いしたいところです。

~薬剤師 鳥居英勝~