米国で、2018年6月から食品へのトランス脂肪酸の使用が原則禁止になるそうです。トランス脂肪酸は、動脈硬化の引き金になり、心筋梗塞などの血管病の原因になることが分かっています。トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングに多く含まれています。
ここで改めて、『上手な油の摂り方』について整理したいと思います。
大切なのは、『不飽和脂肪酸のオメガ3系・6系・9系の油を、どう摂取するか』ということです。
代表的な油として、オメガ3系にはシソ油・亜麻仁油。 オメガ6系にはコーン油・サラダ油。 オメガ9系にはオリーブ油 があります。オメガ3系と6系は酸化されやすく、オメガ9系は酸化されにくいという特徴があります。ですので、まず、生で食べるのにはオメガ3系と6系、揚げ油など加熱用にはオメガ9系が向くといわれています。
3系はアレルギー抑制・血栓防止 6系はアレルギー亢進・血栓抑制 9系はLDLを下げる などの役割を担っています。どの油も身体には必要です。ただ、偏った油の摂り方を続けていると、弊害が出てしまいます。そこで、それらをバランス良く、よい比率で摂ることが大切です。それでは、どのような比率で摂ると、健康に良いのでしょうか? 近年の栄養学では、オメガ3系と6系の摂り方がカギになるといわれています。
買ってきたスナック菓子や加工食品、外食の揚げ物などには、多くの場合オメガ6系の油が使われていることから、現代人は相対的にオメガ6系の油を摂り過ぎているといわれています。昔はそんなに多くなかったアレルギー体質の方が増えたことの一因かも知れません。また、動脈硬化のもとにもなってしまいます。そこで、バランスを取るために、積極的にオメガ3系の油を摂ることが勧められています。
あれこれ記してきましたが、ざっくりまとめると、『生で食べるのであれば紫蘇油・亜麻仁油を使うよう心掛ける、加熱に使うのであればオリーブオイルを使う』。毎日の料理では、これだけ押さえておけばOKと言えると思います。
☆当店では、ニューサイエンス社の亜麻仁油を取り扱っております。『有機栽培の原料を使用・非加熱で圧縮して絞り出し・低温で遮光保存管理』された、特上の亜麻仁油です。身体の酸化防止・動脈硬化の予防はもちろん、『良い脳みそを造るのにも役立つ』といわれています。
~薬剤師 鳥居英勝~