最近よく耳にする“腸内フローラ”。腸の中にはたくさんの善玉菌や悪玉菌などの細菌があります。その細菌叢の様子を花畑(フローラ)になぞらえた言い方です。腸内細菌は、便通だけではなく、免疫・動脈硬化など色々なことに関わっていることが分かっています。
良好な腸内環境を調えるためには、善玉菌を増やすことが大切。そのためには、乳酸菌を摂取すると良いことがわかっています。
その乳酸菌にはいくつもの種類があります。ではどれを選んだら良いのでしょうか?良好な腸内フローラをつくるための条件を考えみますと・・・
①数を大量に摂る・・・腸内細菌叢の中の、善玉菌の比率を引き上げる。
②大きさが小さいこと・・・免疫のスイッチであるパイエル板を効率よく刺激できる。
③自分にあった株(種類)を摂る・・・一週間くらい続けてみて、便通に良い変化が出れば続ける価値あり。
食物繊維やオリゴ糖など、乳酸菌のエサになるものを毎日摂取することも大切です。
おならが臭い方や、便秘と下痢を繰り返す方は、腸内の善玉菌が少ない可能性が高いので要注意です。そのような方は特に、ご自身に合った乳酸菌を積極的に摂取することをお勧めします。
~薬剤師 鳥居英勝~