男女問わず、広い年代の方にお読みいただくと良いなと思う本があります。
『卵子老化の真実(文春新書)』という新書本です。これは、単に卵子が老化することを解説するだけの本ではありません。
実際行われている不妊治療のエッセンスや成功率、昔の人はどうして何人も子供を産むことができたのか、初産が若いとそうでない場合に比べて老後の身体がどうなるか、精子の問題、高齢出産で起こりうるリスクなど、幅広い情報を得ることができます。
読んだ後に私は、『娘に読ませたいな~』と思いました。というのは、この本を読むことで、子供を造り、産んで、育てる『心構え』について考えるきっかけになると思えるからです。
若い方にとっては、『何歳で子供を持とうか』と考えるきっかけになるでしょうし、すでに年を重ねた方にとっては、これから子造り・妊娠・出産・子育てをする上で『覚悟』を持つのに役立つと思います。
42歳で3人目の子供を持った私にとっては、『その通りだな~』と共感できたり、勇気づけられることがいくつもありました。
子どもを欲しい方や不妊治療をお考えの方はもちろん、まだそのようなことを考えていない方まで、一度読んでおかれると良いと思います。
~薬剤師 鳥居英勝~