『出汁の摂取は副交感神経活動を上昇させる作用を介して、リラックスと抗疲労の効果を誘起する可能性が示唆され、その作用における香気成分の重要性が示唆された。』と、昨日届いた学会誌に載っていました。
要約すると『出汁を飲むとリラックスするし疲れが取れる、その作用には匂いが重要な役割を果たしている。』ということです。
味噌汁を飲むとほっとしますよね。ほっとすると副交感神経が優位になるのでリラックスできて、精神的な疲れが取れる。いわれてみれば当たり前のことなのですが、このことを何人もの人を使って色々なセンサーを取り付けて得られたデータを解析して、科学的に検証したことは面白いと思います。
いつも思いますが、昔ながらの良い習慣についての科学的な解明は後からついて来るものですね。
ちなみに、飲まなくても出汁の匂いをかぐだけでこの作用は得られるそうです。
生理前でイライラしているときや、家事や仕事でストレスを感じた時など、出汁の香りでホッと一息つくと楽になるかもしれませんね。
~薬剤師 鳥居英勝~