ジョン・メディナ著の子育て本に、「つわりがひどいと、子供のIQが高くなる」という話があります。
理由として、「妊婦に吐き気を催させる2種類のホルモンが、発達中の胎児の脳の神経に肥料をほどこす役割を果たしており、母親が嘔吐すればするほど肥料となるホルモンが分泌され、その結果子供のIQが高くなる。」ということが考えられるそうです。
なるほど、このようなこともありそうですね。
一方で、逆の理由も考えられそうです。「脳が発達してIQが高くなる胎児からは、ホルモンなど何かしら母親につわりを起こさせる物質が分泌されていて、それが原因でつわりが起きる。」
胎児の神経的な器官が発達するのに大事な時期と、つわりが起きやすい時期が重なることを考えると、この説もありえそうです。
妊娠して比較的早い段階では、脈でお腹の赤ちゃんの性別が分かるものです。私の経験では、8割以上の確率で正しく判定できています。
妊娠中の母親と胎児は、様々な方法でコミュニケーションをとっていて、それが胎児の脳の発育やつわり、脈証などに影響しているのかも知れませんね。
~薬剤師 鳥居英勝~