育てているランチュウにここ数日元気がありません。水面に浮かんでじっとしていることが多く、身体には血がにじむように血管が浮き出て見えています。

これは「擦れ病」という金魚の病気で、回復させるにはゆっくりと25度まで水温を上げて、気長に様子をみると良いらしいことがわかりました。急に肌寒くなり、水温も下がっていたのが良くなかったのかも知れなません。そこで、水槽に太陽の光を当てて水を温かくしたところ、すぐに動きは良くなりエサを食べるようになってくれました。

金魚の病気の多くは、水温・エサの与え方・酸素・ウイルス・水の汚れが原因で起きるようです。食べ残したエサや排せつ物で、水は1日で濁ってきます。汚れはフィルターで取れますが、目には見えない水質も金魚には影響するらしく、丁寧な水替えは大事です。

以前ラジオで、「金魚は水槽の水を汚す。でも金魚は水槽の外には出られない。だから、水を変えてあげないと金魚は自分で汚した水で死んでしまう。」と聞いたのを思い出します。これは、人間が化石燃料を大量に使って地球を汚すことへの警鐘でした。

大事にしているガソリン車はいつまで乗れるのかな~。水を替えながらしみじみ思いました。

~薬剤師 鳥居英勝~