以下、一昨日の新華社からのニュースです。

世界保健機構(WHO)はこのほど、新型コロナウイルス感染症の治療における中医薬の評価に関する専門家会議の報告書を発表し、中医薬の新型コロナ感染症の治療における有効性と安全性を明確に認めるとともに、WHO加盟国に対し、自国の保健衛生システムと監督管理の枠組みの中で、新型コロナ感染症の治療に中医薬を用いる可能性について検討することを推奨した。

専門家会議は2月28日から3月2日までオンライン形式で開催。WHOの六つの地域事務局から参加した国際専門家21人が臨床実践や科学研究、エビデンス(科学的根拠)に基づく評価について議論し、中国の専門家が共有した中医薬による新型コロナ感染症の治療に関する報告書を巡り意見交換と評価を行い、報告書を作成した。

報告書によると、中医薬は新型コロナ感染症の治療に有効であることが明らかになったほか、臨床効果判定基準に照らすと軽症と中等症に特に有効で、軽症や中等症が重症化するリスクの軽減に役立つという研究結果が示された。

・・・新型コロナウイルス感染症の治療に生薬製剤を使う試みは流行当初から行われています。流行から2年経ち多くの臨床データが得られた今、検証の上WHOが有効性と安全性を評価した意味合いは大きいと思います。

~薬剤師 鳥居英勝~