春は環境の変化によるストレスやお肌のトラブルが発生しやすい季節です。ビタミンCの消耗が多くなります。積極的にビタミンCを摂りましょう。

Q1 ビタミンCは多く摂れば摂るほど良い?
A1 日本人の食事摂取量(2005年版)では、上限は定められていません。
ただ、一度にg単位で摂取すると下痢を起こす場合があり、また尿中排泄量が増加して腎にシュウ酸カルシウム結石を形成するという報告があります。
ビタミンCは、服用後約2~3時間でピークになり、その後排泄されます。常に一定の血中濃度を保つことが望ましいので、適正量を一定間隔で摂取するのが効果的といえるでしょう。
栄養機能食品の許可範囲(1日量):上限値:1000mg ※年齢による推奨量(mg/日)が次のように定められています。6~7才:60、8~9才:70、10~11才:80、12~69才:100、70才以上:100。

Q2 どんな時、多めに摂った方が良い?
A2 ・ストレスが強くかかる時
  ・肌が乾燥したり、紫外線の刺激を受ける時期
  ・排気ガス(一酸化炭素)が多い都会にいる時
  ・喫煙者(タバコ1本で25~100mgのビタミンCが破壊されます。
  ・関節・骨・傷などの障害を早く治したい時
  ・免疫力が低下した時や、貧血で鉄を多く摂取する時
  ・妊娠中、授乳期。

Q3 ビタミンCはいつどのようにして摂ったら良い?
A3 目的によって違ってきます。1日に1000mg摂る場合を想定すると・・・
  ・精神的ストレスを強く受けるときには、1回に1000mg一気に摂る
  ・血清コレステロールを下げることを目的とする場合には、1000mgを1回でまたは2回に分けて摂取する。
  ・一般的な酸化ストレスを考えた場合は、1000mgを1日3分割して服用すると効果的。

       ~薬剤師 鳥居英勝~