『診断項目』と『病気の疑いがある異常な状態の目安』
①量
ふだんより多いと、糖尿病・高血糖の疑いがあります。逆に少ない場合は、腎臓の機能低下や尿管結石、ガンなどの恐れがあります。
②回数
ふだんより多いと膀胱炎や尿道炎、前立腺炎の疑いがあります。逆に少ないと、危険な尿毒症などの恐れがあります。
③排尿状態
ふだんより尿が出にくいといった状態が続くと、前立腺肥大の疑いがあります。又、排尿時に痛みや不快感があり、それが何日も続けば膀胱炎の恐れもあります。
④尿の色
無色透明の尿が何日も出て、のどが異常に渇くとき、糖尿病の疑いがあります。又、ふだんより極端に赤い尿が続けば、膀胱炎、膀胱ガン、膀胱結石、尿道結石、尿道炎が疑われ、赤褐色・茶褐色の尿が続けば、急性腎炎や腎臓ガン、腎結石、尿管結石、溶血性貧血などの恐れがあります。なお、紅茶、ないしはビールビンのような濃い褐色の尿で、泡まで色がついている時は、肝臓病や胆道系の病気も考えられます。
⑤におい
においの強い食品を食べたり、アルコール飲料を飲んだりした時以外のにおいは要注意。ツーンとくる刺激臭があるときは尿道炎や膀胱炎、腎盂腎炎などの疑いがあります。逆に、甘酸っぱいにおいのときは、糖尿病の恐れ大。
⑥泡
尿をした時に盛り上がるように泡が立つとか、泡がなかなか消えないときは腎臓病の疑いがあります。
⑦混濁
濁っている場合は、膀胱炎や腎盂腎炎、前立腺炎、尿道炎などの疑いがあります。
~薬剤師 鳥居英勝~