すでに“閉経”のところで記してありますが、無月経すなわち『くるべき生理が来ない』状態は、色々なタイプに分類されます。またそれらが複雑に絡み合っている場合も多く見られます。

ここでは、『元気な卵子を育てて生理を回復させる』観点からの漢方療法を記します。

この場合、まず
①『お血』と『痰湿』を考えます。
そして、
②卵胞期に大切な薬を使い、卵胞を育てる方法をとります。
さらに、
③おりものが増えてきたら、補陽活血促排卵を用います。

以上が、周期療法での『無月経』のスタンダードな考え方です。

臨床においては、この考え方のみにとどまらず、合わせて『体の基礎作り』を施すことで、正常な生理が回復する結果が多く見られます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~