不眠の漢方 19/4/17

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不眠のタイプは、数多くに分類されます。
臨床では、次の二つのタイプが良く見られるようです。
①イライラして全く眠れないタイプ
②寝付きが悪く、眠りが浅く直ぐに目が覚めるタイプ

中医学的には・・・
①の場合:ストレスなどにより肝気欝結が起こり、その結果生じた火が心に及び、心火を呈する。それにより神志が落ち着きを保てずに不眠が起きる。『心肝火旺』の状態と言います。
②の場合:長期間肝気欝結が続いた結果、肝血虚が生じ、それが心に及び心血虚を起こし、それにより心の神志(精神状態)を司る働きが阻害された状態です。

対処法は・・・
①の場合:肝火と心火をしずめる。同時に肝気の流れを良くする。
②の場合:肝血と心血を補う。同時に肝気の流れを良くする。
どちらの場合も、気血陰陽の状態を把握し、必要に応じてそれらを補うことが必要になります。

不眠には、ストレスが強く絡んでいます。
運動など、日常生活での工夫がとても大切です。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~