人間を含む哺乳動物は、低脂肪食品よりも高脂肪食品を好みます。
最近の研究で、食脂肪、特に遊離脂肪酸も、味物質と同じように『味らい細胞』で化学受容されていることがわかっています。
舌が脂肪を感知する→それが脳に伝わって→脳がおいしいと感じる。
このように、甘い・辛い・苦いなどの味を感じるのと同じことが、脂肪についても起きているようです。
漢方では、古くから『五味』という概念があります。その中では、味は酸・苦・甘・辛・カン(しょっぱい)の5つです。
今後、『6つめの味』として食脂肪も考えて行かなければならないかも知れません。
~薬剤師 鳥居英勝~