血液の流れを良くする漢方薬は、一般に『活血剤』とよばれ、『血お=血液の流れの滞り』の証に対して用いられます。

この度、『桂枝ぶく苓丸』と『当帰芍薬散』を対象とした実験で、両薬とも、血液凝集性を標準にする(過剰は減らし、不足は補う)ことが分かっています。

この2剤は、『血の流れを良くする方剤』として古くから用いられ、『女性の妙薬』として知られている方剤です。
冷え性の他、生理不順や子宮筋腫にも用いられまています。

今回の実験で、この2剤に『血液凝集性の正常化作用』があることが分かったことは、『漢方の活血剤』のエビデンス作成の一助となりそうです。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~