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入梅前、そろそろ食中毒に注意しないといけません。今朝もニュースで、給食の牛乳をのんだ子供たちが気分を悪くしたという報道がありました。場所は千葉県、3400人中800人が発症したとのことです。

同じものを食べても、食中毒にかかる人とかからない人がいるのはどうしてでしょうか?

そのカギは、『胃酸と善玉菌』にあるようです。胃酸が十分出ている人は、たとえ悪いものが入ってきても胃で菌をやっつけることができる。また、腸内に善玉菌が多い人は、悪い菌が入ってきても善玉菌が優位を保って発症しないとのこと。これがいわゆる抵抗力が高いということのようです。

食中毒にかからないためには、普段から乳酸菌などの善玉菌をたっぷり摂って腸内環境を良くしておくことが大事。また、ストレスをためないようにして消化器系の働きを良好に保つことも大切です。我が家では、食中毒や感染性胃腸炎がはやる時期には、子供たちに梅肉エキスを飲ませて、たとえ腸に悪いものが入ってきてもやっつけられるようにしています。

もしもかかってしまった場合には、下痢止めで止めるのではなく、水分をたっぷち摂って悪いものを早く出してあげないといけません。水分を摂ることは脱水症の予防にもなります。胃苓湯などの漢方薬を服用すると、悪いものが早くさばけるし、吐き気も和らぎます。

~薬剤師 鳥居英勝~

せきなどが1ヵ月近く続き、重症化することもある『マイコプラズマ肺炎』の患者が急増し、過去10年で最多となっていることが3日、国立感染症研究所の調べてわかったとのことです。

この肺炎は初期での診断が難しく、風邪と間違われる事も多いとのこと。風邪薬を飲んでも治らない場合には特に注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎は、例年晩秋から早春にかけて流行します。今年も10月頃から患者数が急増し、昨年と比べて約3。、統計によると1日の患者数は過去10年で最も流行した平成18年度のピーク時を越えているとの事。

小さな子どもや持病のある人は特に注意が必要。手洗いやうがいなどの基本的な感染症対策が大切です。

※マイコプラズマ肺炎とは・・・ 肺炎マイコプラズマという細菌によって引き起こされえる肺炎で、感染後2~3週間で発熱や全身倦怠(けんたい)、頭痛、せきなどの症状が出る。特にせきは熱が下がってからも3~4週間続く。せきやくしゃみなどで感染する。肺炎の中では比較的症状は軽いが、重症肺炎になり胸に水がたまると重症化することもある。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

嘔吐や下痢などを引き起こす、ノロウィルス感染症が流行しています。

感染を予防するためには、入念な手洗いが有効です。また、ウィルス粒子の感染性を奪うには、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で少なくとも1分以上加熱する必要があるとされています。

※次亜塩素酸ナトリウムを成分とする市販の消毒剤には、ピューラックスやミルトンなどがあります。塩素濃度については200から1000ppmが有効とされています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

今年もインフルエンザが気になるシーズンになりました。ここ鹿沼でも、小学校でB型インフルエンザが流行始めたとのことです。

インフルエンザの対策として何よりも大切なのは、予防です。                                      予防接種を受ける、栄養と休養を十分とって体力を高めておく、マスク、うがい、手洗い、人ごみに入らないなどに気をつけましょう。

それでも罹ってしまった場合には、できるだけ早くお医者さんにかかることが必要です。                       急に39℃くらいの高熱が出て、体の節々や筋肉の痛み、強い悪寒とだるさ、充血などがみられたらすぐに受診しましょう。

風邪の引き始めもそうですが、インフルエンザの場合にも発症してすぐに葛根湯を服用すると回復が早くなります。       ご家庭に1つ置いておき、万が一罹った場合にはすぐに服用することをお薦めします。

報道でもご承知の通り、新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくないという状況です。                    予防接種が余り功を奏さず、タミフルなどの抗インフルエンザ薬が余り有効でない新型インフルエンザが出た場合に最も大切なことは、とにかく予防です。                                                         体力を高めておきましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

急に40度ぐらいの熱をだし、のどをみると扁桃腺が赤く腫れ上がっています。

とくにものを飲み込む時にひどく痛がります。

扁桃炎は乳児では比較的少なく、年長児に多くみられます。

ある種の扁桃炎の2~3週間後におこる合併症に急性腎炎が

あるので十分な治療が必要です。

扁桃炎自体は、他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

かぜなどの鼻やのどの炎症につづいておこることが多く、38~39度の熱をだし、

耳の痛みがひどくなります。

ただ、膿がでますと熱も下がり、耳の痛みも和らぎます。

なるべく安静にさせ、水分の豊富な食事を摂りましょう。

耳の痛みがひどいときは、耳の周りを冷やすと良いです。入浴は避けましょう。

他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

とくに病気ではないのに標準よりも体温が高い健康な幼児がいます。

これは生理的な高体温で心配はいりません。しかし、この微熱が生理的

なものか、あるいは病的なものであるのか、はっきり見極めるために、

健康なときの体温を測定しておく必要があります。

また、夏場に高温多湿の日々が続くと、2歳以下の乳幼児では体温の

上昇が続くことがあります。

これは夏季熱といわれるもので、風通しのよいところへ寝かせたり、

涼風をあて、水分を十分に補給しますと自然に熱もひきます。

この発熱は、他の子にうつることはありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

名前の通り、ある日突然顔が赤くなる病気です。

初めは粟粒大の赤い発疹が、融合して一面赤くみえます。両頬にチョウが羽

を広げたような形や、平手打ちのあとのような形で赤く盛り上がってみえます。

腕、太ももにも指の頭ほどの輪のような赤い発疹が広がり、やがて発疹の中央

の色が抜けてつながりあい、レース模様を作ります。

半数の子供に痒み・ほてりがあるようです。顔の発疹は出たり引っ込んだりしな

がら2~3週間続くことが多いようです。

妊婦が感染すると流産の原因となることがありますので、注意が必要です。

 潜伏期間:4~14日

 全経過:2~39日(平均11日)

 うつる期間:発症前数日~発症後1週間位

〔ワンポイント〕

リンゴ病はあまり重い病気ではなく放っておいても自然に治ります。

痒がるようなら、痒み止めの薬を塗ると良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌という細菌に感染しておこります。

急な発熱とのどの痛みがあり、のどの奥が真っ赤に充血し、白や黄色の

膿状のものが見えることもあります。医師の診断を仰ぎましょう。

全身に発疹の出る猩紅熱の場合、発熱後1日で顔などに赤い発疹ができ、

2~4日目には舌がイチゴのように赤くブツブツします。

その後、手足の先から皮がはがれ落ちます。

水分を十分に補給し、発疹のある間はお風呂をひかえましょう。

 潜伏期間:2~7日

 全経過:約2週間

 うつる期間:発症前数日から発症後2週間(期間中は自宅隔離)

〔ワンポイント〕

溶連菌感染症は抗生物質による治療が行われます。

治療が十分でないと症状が良くなっても菌が生き残り、

治りにくい腎炎やリウマチ熱などを併発することがあります。

医師の指示を守り、薬をきちんと飲ませて完全に治すことが大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ウィルスの感染によって起こります。手のひら・足の裏・ひじ・ひざ・口の中などに

米粒大の水疱を伴った発疹ができます。痒みはありません

口の中にできた水疱はすぐに破れ、痛みがあるため、食べることを嫌がります。

2~3日から1週間で水疱は自然にしぼみ良くなります。あとも残りません。

ただし経過中にひどく不機嫌になったり、吐き気などの症状があるときには

軽い病気とあなどらず、早めに医師の診断を受けましょう。

 潜伏期間:2~7日

 全経過:約1週間

 うつる期間:発症後約5日間

〔ワンポイント〕

地域的・突発的に流行し、感染力の強い病気です。口の中に水疱が

できている時が一番感染力が強いので、他の子供に近づけないよう

にしましょう。短い間ですので食事はのどごしの良い柔らかいもので

乗り切ります。入浴は発疹が消えればかまいません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~