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腰痛、膝痛、足のしびれ痛など、『いたみ』でお悩みの方が多くいらっしゃいます。特に晴天から急に雨になったり、どんより曇る日への変わり目には痛みがつらくなる様子。

鎮痛剤やシップ剤は、熱をうばい炎症を抑えてくれます。急性期で炎症がひどいときや、じっとしていても痛いときには有効です。ただ、ある程度時間が経って、動くときだけ痛みを感じるような場合には逆効果。そのような段階に入ったら、ほどよく温める方がよいようです。

その切り替えの目安は、お風呂に入って温まったときに気持ちいいなと感じるかどうか。気持ちいいと感じるようになったら温めると良いようです。

漢方薬も効果的です。たとえば、骨折や打撲、捻挫などを起こしたばかりの時には、熱をとり血流をよくすることが大切。腫れと痛みが早く引きます。

慢性化した場合には、気血の通りを良くすることが大切。必要に応じて活血剤や利水剤をあわせると効果がアップします。体質に合わせて気を補ったり腎を補うと、痛みの改善だけでなく体質改善にもつながります。

この急性期・慢性期の考え方は、ぎっくり腰の場合にも適用できます。

痛み・炎症は治癒反応の1つ。消炎鎮痛剤を長く続けて、熱を冷まし炎症を抑えてしまうと、その治癒反応をとめることになってしまい症状が長く続いてしまう事がにつながります。また、化学物質自体交感神経を興奮させるので、血流が悪くなってしまうことも、症状を長びかせる根拠の1つ。緊急の場合は良いにしても、長く続ける事には疑問があります。

『いたみ』克服のために、自分が本来持っている治癒力を高めて、治す機能を活性化してくれる漢方薬を上手に使う事をお勧めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

しじみ〇個分のオルニチン配合! 最近では即席味噌汁にもこの表示があるものがあります。オルニチンとは、アミノ酸の1種。主な働きは次の二つです。

①成長ホルモンを放出させる・・・成長ホルモンは、文字通りからだを育てるのに働いたり、細胞を修復するのに役立つホルモン。1日のうちで、特に夜の10時から深夜2時にかけて多く分泌されるといわれています。(健やかに大きく育つために、成長期のお子さんはこの時間帯は寝ている事が望ましいといわれています。)

②インシュリンを分泌させる・・・インシュリンは細胞に糖を取り込むのに必要なホルモン。オルニチンのインシュリン分泌作用を利用して、筋肉に栄養を取り込んで十分に鍛え、体を大きくするためにボディービルダーが筋トレの前に飲むことも多いようです。

オルニチンを効果的に働かせるには、空腹時に水またはジュースで飲むことと、同時にタンパク質をとらないことが大切とのこと。日中ハードに動く方や、成長期をむかえても背が思うように伸びない方は、寝る前に飲むと良いかもしれません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

暑い夏です。暑気払い、蒸し暑いなど、日本の夏のあつさは『暑』で表されます。今年の夏はそれに加えて日差しが『熱』い。肌を刺すような熱い日差しも今年の特徴のようです。

あつさ対策で忘れてはいけないのは、水分と塩分(ビタミンやミネラルなどの電解質)。屋外で働く方はもちろん、屋内で過ごす場合でも水分と塩分補給は大切です。

私が小学生の頃は、熱射病で霍乱しないようにと外出するときには帽子をかぶるよう指導されました。今はあまり熱射病という言葉はきかなくなりましたが、それに代わって毎日のようにきくのが熱中症。高温で体内の水分が汗で消耗され、水分と電解質が不足した上に体温が上昇し、生体機能が低下するこわい症状です。それを予防するためにも、水分と塩分補給は必須。もちろん、温度と日差し対策が必要であるいうまでもありません。

昨日久しぶりに東京に行って感じたのですが、東京はとにかく暑い。ここ栃木とは暑さの質が違うように感じます。土が少なくコンクリートが多いせいなのでしょう。下から湧き上がるような暑さを感じます。吹く風も暑くて心地よくありません。もちろん栃木でも暑いときは相当暑いのですが、どこか爽やかさを感じます。やはり、山や川が近くにあると違うんでしょうね。そこで、中国の南方を旅行したときのことを思い出しました。旅した場所は亜熱帯エリアで相当暑く、湖では人も水牛も一緒になって泳ぐようなところでした。そこでは暑くてもやはり爽やかさがあった。きっと山や平野など、土の部分が多いことが天然の暑さよけになっていたのでしょう。案内してくれた現地の方から、生姜のお菓子など辛くて発汗作用のあるものを食べるようすすめられました。食べると一時的にカッとあつくなり、その後汗が出て心地よく感じたのを覚えています。

よく、暑いときは辛い物を食べてからだを冷まそうといわれますが、それはあつければどこでも通用するのでしょうか?湿度が余りに高いと、逆に汗が蒸発せずに肌に残って、逆に体温を上げてしまうことにはならないでしょうか?昨日の猛烈な暑さを東京で経験して、疑問に思いました。

東京のような高温多湿のところでは、辛い物を食べるよりも、ちょっとアルコールの入った清拭剤や、メンソール配合のローションシートなどで体を拭く方が、効率よく熱がさめるかもしれせん。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

今年の夏は猛暑のせいか、あせものお子様が多く見られます。基本的なあせものケアー方法をお知らせします。

①汗を流し、肌を清潔に保つ ②保湿して肌を整える ③塗り薬 

これが基本になります。決め手になるのは②の保湿。お風呂上りで肌がしっとりしているうちに、保湿剤で水分を閉じ込めることが大切です。保湿剤は、肌の状態に合わせてローション・ジェル・クリームなどを使い分けると良いと思います。

このお手当ては乾燥肌の痒みにも有効。ひどくならない内であれば、続けている内に肌がすべすべになって、おどろくほど痒みが出なくなります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

薬用人参で頭がすっきりすることをご存知でしょうか?

頭がすっきりする物質として、カフェインが知られています。カフェインはコーヒー、紅茶、緑茶などに含まれています。それらを飲むと30分くらいで眠気がスッキリするのは、カフェインの効果です。

ただ、カフェインには功と罪があります。例えば1日5杯以上コーヒーを飲み続けると癌のリスクが高まる事や、カフェインを取り続けているとやめたときに禁断症状があらわれることが知られています。

そこで注目すべきは薬用人参。朝鮮人参や高麗人参などともいわれることがあります。薬用人参には疲労回復、精神安定など様々な効果がわかっていますが、頭がスッキリすることでも知られています。そして、依存性ややめたときの禁断症状の心配がありません。

仕事で頭が疲れてやるきが出ないとき、眠くて調子が出ないとき、元気が無くてプチウツな感じな時、このような時には、薬用人参製剤を飲むと良いと思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

部分的に舌の苔が剥がれて、地図のようになることがあります。

東洋医学的には、体内の陰液が不足していることの判断材料になります。しかし、明らかに陰液不足ではない小さなお子さんでもみられることがあります。

心配してお医者さんにみてもらうと、問題ありませんといわれる。放っておいてもなかなか良くならない。このような場合、原因の多くは栄養の偏りのようです。

栄養の偏りというと、原因に偏食が思い浮かびます。野菜が嫌い、魚が嫌い、中にはお米が嫌いというお子さんも。そのような食生活が長く続くと、次第にビタミン・ミネラルのバランス失調をきたして、口中の粘膜だったり舌の表面が荒れて、舌に地図がかかれたようになる。

一方で、バランスよく何でも食べるお子さんにもみられることがあります。その場合、多くのお子さんは甘い物を食べすぎているようです。過剰な糖質や脂質でミネラルとビタミンバランスが失調して、その結果、偏食と同じように舌が荒れる。この場合、甘い物を控えめにして、青物を多めに摂ると数日で地図が消えることが多いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ここ鹿沼市は福島原発から140km。我が家には小さな子供がいることもあり、どうしても放射線のことは気になります。週刊誌に興味深い記事があったので載せたいと思います。

肺がんの原因のトップはタバコ、第2位は放射性物質のラドン。肺がんの原因の3~14%が空気中のラドンの吸入による放射線被曝によるもの。ラドンはウランを含む花崗岩などから発生する天然のガス。

自然被曝は世界平均で年間約2.4ミリシーベルトで、その半分がラドンによるもの。日本では鉱物資源が乏しく、自然被曝は年間1.5ミリシーベルトで、ラドンによるものは0.5ミリシーベルト。ただ、最近のコンクリートや岩石を使った気密性の高い住宅では換気が必要。

喫煙は最大の原因ですが、葉タバコにはラドンが崩壊してできたポロニウムなどの放射性物質が付着しているため、タバコの煙には放射性物質が含まれている。つまり喫煙すると被曝する。

1日にタバコを1、2箱吸うと、0.2~0.4ミリシーベルトの被曝にあたる。実は煙に含まれるベンゾピレンなどの発がん物質はずっと危険で、タバコの発がん性を放射線被曝に例えると2000ミリシーベルトを超える。受動喫煙でも100ミリシーベルト程度の被曝に相当する。

酒は百薬の長だけど、タバコは百害あって一利なしと聞いた事があります。タバコを吸うときには、発がん物質、一酸化炭素だけでなく、放射性物質によるリスクも考慮する必要があるようです。

      ~薬剤師 鳥居 英勝~

子供が欲しくても授からない場合、半分は男性に原因があるといわれています。その場合には、精子の数が足りない、精子の動きが悪い、この2つに注意する必要がありますが、最近海外の臨床データで着目すべき発表がありました。

それは、肥満の男性は精子の数が少ないということ。古くから東洋医学では、肥満=痰湿・オ血→精子の動きが悪くなるということで、子作りには肥満はよろしくないといわれています。

今回の肥満だと精子の数か少ないという結果をどうみるべきか。肥満になりやすい人はそもそも男性ホルモンが少ないのか、肥満になりやすい人は代謝が悪い、即ち体力が弱く元気がないので造精機能が弱いのか、座位のときの圧迫で精子が造られにくいのかなど、色々な原因が想像できます。

あくまでも統計学的な結果ですので、必ずしも肥満=精子の数が少ないとは限りませんが、現在不妊症でお悩みの方で、肥満でありかつ精子の数が少ないことでお悩みの方は、適正体重に落としてみることが助けになるかも知れません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

古米の値段が高騰しているとのこと。新米の放射能汚染を心配して、安心な古米を買いだめに走る方が増えているようです。これは無理もないこと、特に小さい子供を持つ家庭にとっては、毎日たべる主食の安全を図ることは当然ともいえるでしょう。

以前もこのブログに載せましたが、放射線が細胞を害するのに閾値はありません。つまり放射性物質が体内に入れば必ず細胞が犯されます。ただし、病気が発症するまでには閾値があります。しかし、その閾値がどれ位なのかは未知。福島原発が起きた今、まさにその閾値を探るデータ収集が始まったといったところでしょう。私は、病気が発症するまでの閾値が低いものとして、毎日の生活を送っていくべきであると考えています。

日本はこれまでに、広島長崎の原爆を主とし、それと前後しての世界各地での原水爆実験による環境汚染を受けています。一番影響の大きかったであろう昭和20年の原爆から数えて今年で66年。その年に生まれた人は今年で66才になります。まさに細胞分裂が盛んな時期に幼少期を過ごした方たちです。

その世代の方が高齢化した現在、日本人の死亡率1位の疾患は癌。今から30年前は第3位でした。その原因として、食生活の変化、即ち欧米化がいわれています。確かにそれも大きな要因でしょうが、その他に先ほど述べた原爆及び原爆実験などからの放射性物質の影響もあるのではないでしょうか。

我々は今、福島原発事故以降新たな放射性物質による環境汚染の真っ只中にいます。幸いにも大気中への新たな放射性物質の拡散は落ち着きを見せているようですが、半減期が30年もあるセシウム・ストロンチウムとはイヤでも接していかなければなりません。癌はもとより細胞及び機能への様々な悪影響、病気を起こさないために、毎日の生活での内部被曝・外部被曝対策は必要だと思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

食中毒とは・・・食中毒の原因となる微生物(細菌やウィルスなど)が付着した食品や、化学物質(農薬・有害重金属の混入など)、自然毒(フグ毒、貝毒、毒キノコなど)のような有害物質が含まれた食品を食べることによって、嘔吐・腹痛・下痢・発熱・悪寒・頭痛などの健康障害が起こることをいいます。

好発時期は・・・毎年6~9月にかけてが最も多く、年間発生件数の半数以上がこの間に集中しています。これは、高温多湿の気候条件が、食中毒の原因菌の増殖に適しているためと考えられます。

原因は・・・海水中に生息し魚介類と密接に関わりのある腸炎ビブリオ、また、牛・豚・鶏などの大腸菌に由来するサルモネラ菌・ウェルシュ菌・カンピロバクター菌など。

予防法は・・・食品の管理と保存、調理法に注意することが大切です。手洗いの徹底も大切。消毒には逆性石ケンやアルコールなど市販の医薬品も有効です。まな板、包丁などの調理器具、布巾やスポンジ類は、常に熱湯消毒してから使うようにしましょう。食材は流水でよく洗い、生肉・生卵は避けて十分に加熱しましょう。

食養生は・・・味噌・納豆・漬物などの発酵食品や植物性乳酸菌のサプリメントを使って、腸内の善玉菌を増やし、細菌に感染しにくい環境を整えましょう。食物繊維が豊富なイモ類・豆類をたくさん食べましょう。ニンニクやショウガ、トウガラシなど殺菌作用のある食材や、オリーブ油・亜麻仁油・酢・梅肉などの細菌の増殖を抑える食材を上手く活用しましょう。

      ~薬剤師 鳥居 英勝~